ロック微分法



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買いですが、わからない人も多いのでは・・・。

ロックもその歴史を重ねるにしたがって、プログレならプログレ、アメリカン・ハードならアメリカン・ハードといった具合に、いわゆるロックと言いつつもそのなかで実はジャズとロックに近いくらいの隔たりがあって、特定のなになにロックといった括りには特定の年代が不可分にくっついているのではないだろうか。なぜそんなことを殊更に言い立てるかというと、本書のように氏の評論活動のある時期をひとまとめにした評論集を、すべてではなくともある程度でもおおまかに理解できる人を集めてみれば、おそらくある世代に偏っており、それは逆にそうでない別の世代にはほとんど訴えないといった現象にもつながると思われるからだ。こういった書物には不可避な宿命といえばそれまでだが、氏の初期の評論に接すると、実はそうではない、認識として絶対的な評論というものへの希求が自分のなかに沸き起こってくるのを感じるのである。巻末に収められた「海に出たけど、泳げない」などには、青臭いといえばそれまでのような、そんな思いを喚起される。
批評対象が古い。

70年代後半?80年代前半における渋谷陽一の評論集。主としてロッキングオン掲載のものであり、音楽評論だけでなく、マンガや映画の評論も収められている。

渋谷氏の文学的評論には賛否両論ある。私自身はどちらかというと「否」のほうなのだが、それでも歯切れの良い文章はなかなか読ませる。まあ、渋谷氏の歯切れ良さは、厳密性を放棄したところで成立しているのではあるが。

現在、渋谷氏は音楽評論文を書いていない。渋谷氏が“言葉で音楽を語ること”の限界を感じ、次第に評論文を書かなくなっていったのは、本書に収められている文章を書いていた頃だろうと思う。そういう意味では興味深い本である。

初版が1984年と少し古いのが難点。
評論の対象が古いので若い人は楽しめないかもしれない。

若い人でも、渋谷氏の音楽評論家としてのスタンスを知りたい人、「音楽を評論する」とはどういうことか、を知りたい人にはおすすめする(そんな若者は、もういないか)。

rock!rock!rock!

渋谷氏の感性には脱帽します。山下達郎論はとても面白かったです。あらゆるロックと呼ばれるものを知り尽くしているかの如く明確に分析してあり,論じられたアーティストの外見を覆す切り口がとても新鮮でした。



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