例文集・辞書として秀逸
このシリーズは「難しすぎる」ということで、一般的にはあまり評判が良くないようです。実際、何の下準備も無しにこの本に取り組めるのは英語中級者(TOEICでいうと900点)以上の方のみでしょう。 ただし、この本は難しい語彙の例文集として圧倒的に優れています。 語彙力はあるレベル以上になると、学識や専門知識と切り離すことができないものになります。しかし新聞に使われる程度の専門用語は一般教養の範囲内とされ、「専門外」といって済まされない事もあります。例えばcatalyst(触媒)は化学の専門用語だから知らないし、inventory(在庫)は在庫管理の専門用語だから使えないといって済ます訳にはいきません。 ところが、政治経済の用語やビジネス用語、自然科学系のボキャブラリーは英語の辞書には載っていなかったり、載っていても例文が掲載されていないことが多いのです。 「TOEFL英単語3800」という有名な単語集がありますが、この「3800」には難しい単語でありながら例文を掲載していない単語が多数あります。そこで大修館の「ジーニアス」の英和辞書を引いて見ると例文がない。研究社の「リーダース」にも例文がない。ロングマンの英英にもない。英語の辞書を編纂する方は英語学が専門ですから、政治経済、その他の専門用語について、誤用を恐れて例文を作らないのでしょう。そこでこの「話すための英語」シリーズを引いて見ると、大抵例文が載っています。 以上のようなケースでこの本は役立ちます。特にビジネス用語の知識とアカデミックな用語の知識の間に横たわる溝、やや大づかみにいうとTOEICとTOEFLの間に横たわる溝を超えるのにこの本は多いに役立ちます。
通訳学習の基礎固めにどうぞ
この本は、ある程度英語力があり(TOEIC750程度以上)、通訳などを目指している方が単語の習得に使うのに適していると思います。 理由として、次が挙げられます。 @見出し語が日本語(他の単語集はたいてい英語が先) A見出しの日本語に対応する英語がひとつにとどまらない。 (実際に使われているものはいくつでも取り上げている) Bすべての単語に例文がついている。(これも一文とは限らない) この1冊を制覇すれば、ニュース英語にはかなり強くなれるでしょう。 ただ、CDが期待に反して今ひとつでした。(例文を一人のネイティブがずらずらと読んでいくのみ。もうちょっと聞いて楽しい工夫がほしかった。)
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