この馬に聞いた!大外強襲編 (講談社文庫)



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この馬に聞いた!大外強襲編 (講談社文庫)
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武豊の2004シーズン

 武豊にとっての2004年は。毎年恒例のこのシリーズも6冊目の刊行となった。週刊現代に連載された2004年3月から2005年2月までの分と、あとがきの変わりにスペシャルインタビューが収録されている。サブタイトルの理由はよく分からないが。

 不可能と思われた200勝を達成した2003年。それをさらに上回るための2004年はプレッシャーがものすごかっただろうが、当の本人は冷静そのもの。常にどん欲に勝ちと求めるらしさと、どんどん閉鎖に追い込まれている地方競馬の事に関しては読む価値があるか。自分にできることは、キッチリこなす。ハードスケジュールになっても休日は中央で平日は地方でというスタイルは変わらない。それでも変わっていく物があるのは悲しい。

 地方のことに関してはハルウララやコスモバルクのクラシック挑戦などに触れられているが、ハルウララ騒動の時に関しては騎手として乗ることになった当の本人にしか分からないことも書かれてあり、競馬ファンとミーハーとの価値観の根本的な違いというのか複雑な心境だったことが伺える。

 基本的には毎週重賞に乗る一頭一頭に対する思い入れや意気込みなどが続く。圧倒的な強さかと思われたダンスインザムードの不可解な2回の敗戦や世界100勝を目前にしつつ達成できないジリジリした感じ。武豊が一野球ファンとして近鉄とオリックスの合併騒動については競技は違えど一人のアスリートとしての思いには賛同できるし、使命感のようなものは人一倍強いことの再確認できた。

 2005年も感度良好。早くもクラシックを含む2つのG1を制覇した武豊。今の日本の競馬界にはかかせない男の存在にファンであってもそうでなくても目が離せない。 



講談社
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