内部統制とは、こういうことだったのか―会社法と金融商品取引法が求めるもの



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内部統制とは、こういうことだったのか―会社法と金融商品取引法が求めるもの
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弁護士から見た内部統制

弁護士から見た内部統制と、公認会計士から見た内部統制と、
SEから見た内部統制ではそれぞれ違ったものになるかと思いますが、
この本は弁護士から見た内部統制について書かれています。

弁護士から見た内部統制なので、会社法と金融商品取引法が
どんな法律なのか、っていうところの解説がメインです。

とはいっても堅苦しい文章ではなく、非常にわかりやすいです。
法律は読みたくないけどJ-SOXを理解したいって方にはいいのでは
ないかと思います。

内部統制をちょっと勉強した後に読んだので、個人的にはちょっと
物足りなさを感じましたが、違った側面から内部統制を学べたので
よかったです。
J-SOXなんてない!

 のっけから、[J-SOX]っていう言い方をやめようと提案しているところがいい。もともとそんな変な法律はないし、アメリカ追随型の内部統制なんてくそ食らえって思っていたところ、日本版内部統制があってもいいじゃないか、まさにそういうものがないとだめだし、日本版どころか個々の会社独自の、個々の経営者のリーダーシップが発揮された内部統制システムがないと日本の会社もきちんとなっていかない、という主張で貫かれた数多の類書をひっくり返す内部統制決定本。 目から鱗が、ボロボロ落ちる、落ちる! 「業務プロセスの文書化」は、監査法人が監査をやりやすくするためにやる、なんて日本人のどのくらいの人が理解しているだろう? 全ビジネスマン必読の絶好調本!
リスク管理という観点に目からウロコ

これまで私は、内部統制の目的は、ビジネス倫理の観点から「不正が行なわれにくくすること」だと思っていました。
つまり、残念ながら、性悪説で「これでもか」とやらないと組織は不正を働くから、逃げ場のない仕組と、経営者や従業員の教育・啓蒙によって、それなりの手間やお金を掛けてでも企業の責任として、適切な組織運営、事業活動や経済活動が実現されるようにしなくてはならない、と。
そうやって社会を安定させるのだと。

もちろんそうした観点も間違いではないと思いますが、しかし、本書で視野がぐっと広がり、視点も変わりました。まさに目から鱗が落ちました。

本書では、

規制緩和やグローバル化といった時代の流れと、それに伴って必要になってきた体制、姿勢(コンプライアンスなど)。
そこで登場した会社法や金融商品取引法の目的、趣旨・精神と、これら法令において求められる内部統制の意味や、取締役の責任。
そして、企業・事業活動の(十分条件ではなく)必要条件としてのリスク管理の考えと、そこにおける内部統制の位置付け。

などといった、流れ、全体像、理由、目的、本質といったものが平易に会話調で説明されていて、とてもわかりやすかったです。

昨今の内部統制パニックから脱し、冷静に、企業価値を高めるためのあるべき内部統制を考えるキッカケと情報を与えてくれる、素晴らしい一冊だと思います。
(昨今の内部統制パニックから脱すると言っても、もちろん、悪い意味で内部統制の負担から逃げるということではありません)



日本経済新聞出版社
内部統制で現場の仕事はこう変わる―日本版SOX法を業務別にやさしく解説
ドラマで学ぶ実践・内部統制―「何をどこまでやればいいか」が手にとるようにわかる
豊潤なる企業―内部統制の真実
内部統制対応版 企業コンプライアンス態勢のすべて
内部統制の知識 第2版 (日経文庫 C 54)