ビルマ最前線―白骨街道生死の境 (光人社NF文庫)



ビルマ最前線―白骨街道生死の境 (光人社NF文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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あらためて驚かされました。

280ページを超える分量と著者の方がプロではないということで、かなり読みにくいものと考えていたがそんなことはなかった。ほぼ一息でよみおわってしまった。インパール作戦に関する本は数冊読んでいるが、参加した兵士の書いたものははじめてだった。飢え、マラリヤ、はだしでの行軍。死が戦闘ではなく、飢えとマラリヤによる衰弱によるものが圧倒的に多数だったことにあらためて驚かされた。ほとんど戦闘を体験しないで死んでいった人たちも多かったと思う。作戦を作った人々の責任が大きいと思う。その責任者の一人が戦後国会議員になったことを思うと非常に複雑というか、恥ずかしい気さえする
どれほどの思いだったか、想像もできない

第二次世界大戦の戦記物というと、とっつきにくい先入観がありましたが、すんなり入って行くことができました。
それにしても著者の記憶力の素晴しいこと。ビルマ戦記がありありと想像できるほど、細かい部分までも再現されています。
その悲惨さ、無念さ。悔いがないかどうかなんて、後世の私たちが軽々しく云々できるものではありませんが、敵と戦った末のことであれば、少なくともご本人にとっては、そうだったのかも知れません。
でもそうではない。むしろ病死、餓死、衰弱死などで、あまりにも多くの命が失われたことを、初めて知りました。遠い異国の地で家族とも離れてたった独り、どれほどの思いだったでしょうか。
戦争を体験した方々とお話をするときの参考になれば、という気持ちで読み始めたのですが、もっと厳粛な思いで、他の本も読んでいきたいです。



光人社
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