「会津八一を知らんか!」
「かの人」から薦められた本。
「かの人」は恕の人であり、信義の人であり、
一徹頑固でありながら、語りは柔軟な比喩を駆使し、熱く、はげしく、
おもしろおかしく、考え方を説く「美しい人」である。
この本を薦めていただくことを有り難く思う。
「人間は量と長さばかり問題にしている。
金・いのち・うまいもの―すべて、量と長さばかり。
大事なことは方向が決まること」(本文から)
悩むと答えが欲しくなる、
問題には正解があるように信じて疑わない。
だからびくびく、あれやこれやと思い煩う。
思うようにやれ!
おまえの人生、おまえのもの。
そのおまえにかえって。
強烈な生き生きとした人が登場する。
「生きるのが上手い」著者が書いた本
著者自身「生きるのが下手な人の最たる者」と言い切って刊行した本。本当に「生きるのが下手」な人間がこのような本を刊行して、印税を稼ぐ事など有り得ないので、本書の内容の胡散臭さが窺える。
著者が定義する「生きるのが下手な人」とは次のような人である。働いても働いても金のたまらぬ人。騙されても騙されても人を騙す側に回れぬ人、など等、一般に劣等性、落第生、無能者と分類される人達の事である。著者は、当然ながらこうした人を非難したりはせず、逆に持ち上げる。「生きるのが上手い人と比べると私利・私欲に走る事が少ない」と。ここに著者のレトリックが潜んでいる。意識的に、「生きるのが下手な人」と「生きるのが下手だと思い込んでいる人」を同一化しているのである。本書を読むような人は後者の「生きるのが下手だと思い込んでいる人」である。そうした人は、もっと儲けたいとか、もっと人に評価されたいとかを望む強欲な人である。本書はそうした手前勝手な人に巧みに媚びた本である。
「生きるのが上手い」著者が書いた「生きるのが下手だと思い込んでいる人」のための本。
「すごい」を通り越して「こわい」本
タイトルからして買うのをちょっとためらうような本であるが、すごい本である。いや、すごいというレベルではない。「こわい」というぐらい迫ってくる本だ。 著者は「生きるのが下手」な人々に「上手な生き方」を示そうとはしない。 むしろ、徹底的に下手に生きることを勧める。生きるのが下手な人間の方が神仏に近いとさえ言う。出てくる有名無名の人物はみな底が抜けていてすさまじい。 特にまだそれほど有名でなかった頃の相田みつをや飲んだくれのトラック運転手のTさんなど、無名人がすごい。相田みつをと二流旅館「中川」のおかみとのやりとりには思わず笑ってしまった。 「相田さん、駅のホームにうちの広告出すことになったから書いてちょうだい。 体裁も文面も全部あんたに任せるから」 よしきた、と相田君は書いた。 「当店は二流の上の旅館です。決して一流の人に泊まってもらおうとは思いません。しかし、三流の人に泊まってもらおうとも思いません。二流の上のお客様に泊まって頂くのです」 この広告は今でも足利駅のホームにかかっているそうである。 (73ページ) この本を読んできて、私は自分の今までの生き方がこれでよかったのだと思えるようになった。誰が認めてくれなくとも紀野一義だけは認めてくれるだろうと。
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ええなあ!という人生―肯定、肯定、絶対肯定して生きる なぜ、働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』 (PHP文庫) 生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える (PHP文庫) 寂聴 般若心経―生きるとは (中公文庫) ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)
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