もっと知ろう朝鮮 (岩波ジュニア新書)



もっと知ろう朝鮮 (岩波ジュニア新書)
もっと知ろう朝鮮 (岩波ジュニア新書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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最良の入門書。

司馬遼太郎が、昭和初期の軍国主義時代を指して「魔法の森の時代」と呼んでいるように、我々日本人は、日露戦争期までの日本を「正常」視、さらには「美化」する一方、太平洋戦争の時代を「逸脱」として認識するきらいがある。

本書は、日本史と表裏一体をなした朝鮮近現代史を描くことで、そのような我々の歴史の把握の仕方が誤りであることを教えてくれる。本書に一貫して描き出されるものは、大国間の権力政治の前に翻弄されつつも抵抗する朝鮮民衆の姿である。

例えば日本は、甲午農民戦争への介入を契機に始まった日清戦争に勝利するや否や朝鮮政府軍と共同で農民反乱を武力で鎮圧していく。その過程で殺された農民の数は40万人にも達するという。

日清戦争は普通、文字通り日本と清国の大国間戦争として描かれる。しかしそのような見方では、日清戦争は、朝鮮半島を主戦場の一つとして戦われ、多くの朝鮮人に犠牲者が出たことが認識されない。著者は言う。「今日の日本では今なお、朝鮮が弱かったからと言う理由で、日本の朝鮮進出を「正当化」する主張がしばしばなされます。しかしこうした論理は、甲午農民戦争で発揮された朝鮮民衆のエネルギーと志をまったく無視するものでしかありません。」(P81)

その後の、日露戦争と、植民地化、二次大戦終結に伴う分断。「朝鮮民衆のエネルギーと志」は絶えず抑圧され続ける。今日、日本が隣国である朝鮮半島の「国々」とともに歩むことを考えるのであれば、まずは常に大国間政治に翻弄されてきた朝鮮の悲劇、悲哀への理解がなされる必要があろう。また、近代日本の戦争を「大国間戦争」という視点からのみ描くことの問題性を認識させばならないだろう。日清、日露戦争が一体どこで戦われたのか、何をもたらしたのか、その点を考えていけば、「司馬史観」の孕む問題点は明らかとなろう。

朝鮮半島に好意を持てるような記述は無かった。

在日コリアンの方が書いた本を読む機会があり、朝鮮半島の歴史に興味を持った。それが、この本を読もうと思ったきっかけ。朝鮮半島の歴史だけでなく、日本・世界の歴史も読み直そうと、「詳説日本史研究 山川出版社」「詳説世界史研究 山川出版社」も同時に読んだ。
この「もっと知ろう朝鮮」に書かれている朝鮮半島の歴史は、前出の日本史・世界史の本で書かれている歴史と大差ない。日本で出版されている歴史本から、挑戦関係の話だけを抜き取って、一冊の本にした、と言っても良いくらいだ。日本と朝鮮半島の外交に重点を置いて歴史を語っているため、日本で手に入る情報の寄せ集めのようになってしまっているのは残念だ。せっかく在日コリアンの方が歴史を書くのだから、日本人の知らない朝鮮半島史のようなものを紹介してもらいたかった。
韓国・北朝鮮と南北に分断されてからの歴史については、韓国の記述に偏っているように思われる。韓国では国家権力によって何万人もが逮捕・獄死・虐殺されたと、やたら細かく説明があるが、北朝鮮については、そのような記述が見られなかった。北朝鮮では虐殺のような事が「無かった」のか「あったが故意に書かなかった」のか「在日コリアンにもそのような情報は入らない」のか。朝鮮半島の闇を少し感じた。
全体的に「中立の立場で歴史を見る」という視点に欠けた本。日本人が読むと不愉快になるのではないか。私は不愉快になった。
しかし、日本中心の知識ばかりを学ぶと、偏った思想になりかねない。他の視点からの知識に触れる事も必要だろう。
読まず嫌いなどせず、一読してみてはいかがでしょう。
ずっしりと重たい問題ばかりです

 「在日朝鮮人」、「在日韓国人」、「在日コリアン」、、、
どういう呼び方をするのかということにさえ、その人の政治的
立場までもが問われる、、、
 それくらい非常にデリケートな問題だったんですね。
そんなことにすら無頓着だった自分が恥ずかしいです。

 戦前の日本帝国主義による36年にもわたる「日帝36年」の

植民地支配。強制連行、従軍慰安婦、創氏改名、、、
 日本人として、全く顔から火が出るように恥ずかしい歴史的
事実、、、
 戦後も、謝罪の問題、戦後保障の問題、、、
 指紋押捺、公務員就職、選挙権・被選挙権の問題、、、

 、、、ずっしりと重たい問題ばかりです、、、



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