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搭乗員挽歌―散らぬ桜も散る桜 (光人社NF文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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下士官搭乗員の航空隊での生活がわかります
昭和18年から終戦まで、艦爆偵察員としての勤務した海軍航空隊でのエピソードが面白く綴られています。
サイパン行きの陸攻に便乗し、着いたら自分で航空隊の所在を現地で調べよと言われ始まった外地勤務の中で、著者は敵空母に体当たりを敢行した有馬少将、特攻0号の男といわれる久納中尉や関行男大尉などにも接しており、彼らのことについても書いています。特に関大尉に関しては、敷島隊指揮官指名される直前まで一緒にいて、今まで多くの本で語られている状況が誤っていると指摘しています。
著者は何度も特攻隊に志願しますが生き残ります。2度目に志願したときは、隊の中でいの一番に志願しますが、特攻編成は志願順と逆さま、つまり迷った者から出撃を命ぜられ、彼もついに明日出撃というときになって他の部隊が到着、急に内地に帰還が命じられて命拾いします。また、同期生の中には、特攻隊員として何回か出撃するが帰投してしまい、上官から理由を問いただされ、「今死ねば2階級特進でも兵曹長、もうすぐ上飛曹に進級する。進級してから死ねば少尉です。遺族年金が違います。今できる親孝行はそれしかありません」とこたえ、何の懲罰も受けず、進級後戦死した者がいたと、考えさせられるエピソードなども書かれています。
仲間の戦死、殉職を目の当たりにする張り詰めた勤務と、その心を癒すような外出など、航空隊での下士官の生活が良くわかる作品だと思います。
光人社
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